新型コロナウイルスの検査について

当院で受けることのできる新型コロナウイルス感染症( COVID-19 )の検査です。

【 検査の種類と利用可能な検体 】

新型コロナウイルスの検査
  • (1) 核酸検出検査( real-time RT-PCR ):鼻咽頭ぬぐい液・唾液・鼻腔ぬぐい液。
  • (2) 抗原定量検査:鼻咽頭ぬぐい液( 発症から9日目以内であれば唾液・鼻腔ぬぐい液でも可 )。
  • (3) 抗原定性検査:鼻咽頭・鼻腔ぬぐい液( 発症から9日目以内 )。有症状者は唾液でも可。
  • (4) 抗体検査:血液検査。

【 検体の採取方法 】

鼻咽頭ぬぐい液・唾液・鼻腔ぬぐい液

※ 鼻咽頭ぬぐい液( 医師が採取 ),唾液( 自己採取 ),鼻腔ぬぐい液( 医師が採取 。 抗原定量検査の場合には自己採取可 )。

※ 唾液の採取は,検査30分前までの飲食・歯磨き・うがいを控える必要があります。滅菌容器に 1〜2mL 程度の唾液を 5〜10 分かけてご自分で採取していただきます。

【 結果報告までの時間 】

  • (1) PCR検査:翌日〜翌々日。
  • (2) 抗原定量検査:当日〜翌日。
  • (3) 抗原定性検査:5〜8分( 院内で簡易キットを使用 )。
  • (4) 抗体検査:3〜5日。

※ 流行期など検体処理数が大幅に増加した際には,結果報告の時間が遅れることがあります。

【 結果報告 】

(1)PCR および(2)抗原定量検査の結果は,当院より直接お電話にてご報告いたします。

【 検査結果の解釈 】

※ (1)PCR (2)抗原定量検査は,症状の有無に関わらず陽性(+)陰性(-)ともに診断が確定します。

※ (2)抗原定量検査(唾液)は,検査結果が0.67pg/mL未満で陰性(-)が確定しますが,0.67以上4.00pg/mL未満の場合はPCR検査での確認が必要となる場合もあります。

※ (2)抗原定量検査(鼻咽頭ぬぐい液)は,検査結果が1.34pg/mL未満で陰性(-)が確定しますが,1.00以上10.0pg/mL未満の場合はPCR検査での確認が必要となる場合もあります。

※ (3)抗原定性検査は,有症状者( 症状消退者含む )で発症から9日目以内であれば陽性(+)陰性(-)ともに診断が確定します。発熱などの症状がない場合(検体中のウイルスの量が少ない場合)は偽陰性となる可能性が高くなります。

※ (4)抗体検査はウイルスのスパイク蛋白に対するIgG抗体を定量的に測定します(ワクチン接種前後の免疫状態・免疫応答の評価等に使用します。診断には利用できません:保健適用外)。

【 留意事項 】

※ 全ての検査において偽陽性・偽陰性が発生する可能性があります。

※ 陰性( 検出限界以下 )の場合には,感染初期の可能性も考慮し,自宅待機の際にも基本的な感染予防対策を怠らず,自覚症状の経過観察が必要です。

※ 検査対象や検査の方法等については、今後、変更となる可能性があります。

PCRの検出限界 SARS-COV-2抗体

【 当院における診療方針 】

※ COVID-19の検査が必要な場合には,基本的には鼻咽頭ぬぐい液によるPCR検査を行います。

※ COVID-19の流行期には,一定の症状を有する場合、先に(3) 抗原定性検査 を行い,陰性(-)の場合にPCR検査を追加して行う場合があります。

※ 季節性インフルエンザの流行期には,インフルエンザ抗原迅速診断キットを併用,あるいはCOVID-19とインフルエンザが同時測定可能なキットを用います。

※ スワブによる検体採取が苦手な方は,唾液や鼻かみ液( インフルエンザキット )による検査となります。